収穫を挟んだ数週間が、その年の取引の品質を決めます。太子参の収穫後の扱いは、ひとつひとつは単純な工程です。しかし各段階が丁寧に行われたかどうかは、最終的な乾燥塊根にはっきりと現れます。

掘取り

収穫は初夏、地上部が枯れる時期に行います。地形に応じて手作業または機械の補助を用い、壊れやすい塊根を持ち上げるように丁寧に掘り取ります。

洗浄

掘り上げた根には圃場の土が付いています。掘取り後すみやかに洗浄します。水洗いか乾式かは加工者の工程によります。この段階で丁寧に扱うことが、表皮と根端を守ることにつながります。バイヤーが後に品質の判断材料として見る部分です。

乾燥

乾燥は、生の根を安定した乾燥原料に変える工程です。天候と設備に応じて、天日を併用する方法と、乾燥機で管理する方法があります。目指すのは、表面だけでなく内部まで乾いた状態です。乾燥が不十分だと、芯に水分を残したまま表面だけが乾き、保管中にカビや変色を招きます。

選別

乾燥後は選別です。破損片、変色した根、異物を取り除き、大きさと外観で等級を分けます。選別の水準は、専門的な供給元とそうでない相手との差が最も見えやすい部分であり、原料加工における受入れ時の主要な確認項目でもあります。

バルク化

最後に、選別を終えた原料をバルクで梱包します。通常は防湿対策を施した袋やカートンを用い、収穫期までさかのぼれるロット情報を表示します。実務上、トレーサビリティはここから始まります。収穫期、圃場、加工ロットの三点です。

ご自身のロットについて、乾燥と選別の段階の写真を請求してください。工程写真を持っている供給元は、製品の美しい写真しか持たない相手とは根本的に違います。

各段階の記録は栽培基地の記録でご覧いただけます。バルク梱包についてバイヤーが通常指定する事項は、輸出用バルク梱包の記事にまとめています。

出典・参考文献